読書日記

「裏切られた自由」(2020年4月26日)

投稿日:

「裏切られた自由」H.フーバー著

2週間の隔離期間に読ませてもらった。

戦後の冷戦構造を作ってしまった要因(ソ連を強化した)、中国でなぜ蒋介石が毛沢東に敗北したのか、を教えてくれる。これまではナチスの残虐さ、共産党の規律/潔癖さと国民党の腐敗、がそれぞれ強調されることで覆われていた事実がわかる。そして日米開戦に至る交渉において日本の和平交渉をことごとく無視し開戦へ誘導するルーズベルト政権、日本への原爆投下が米軍の多くのトップ(マッカーサー、ルメイ、ハルゼー等)が不要と答えていること、も我々日本人としては確り認識しないといけない。

認識を改めさせる知的興奮を与えてくれるものであるとともに、何故この事実が日本やアメリカで未だにきっちり教えられず共有されていないのかの深い虚しさも感じる。

-読書日記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

「半導体有事」湯之上隆(2023年7月8日)

現在の半導体産業の状況、TSMCの独占、そして日本の熊本工場とラピダスの課題、今後の懸念もよく整理されていて理解できた。台湾有事の可能性、そして日本政府の投資の失敗の可能性、それぞれが起きないことを祈 …

no image

「ゴンチャローフ日本渡航記」(2023年1月26日)

幕末のプチャーチン来日の際に随行したゴンチャローフの記録。川路の長崎日記を反対からみたもの。外国側からも川路を優秀な人間とみていたこと、そして日本側の決められない、時間がかかるということの今にも続く体 …

no image

「自由からの逃走」E.フロム(2024年4月20日)

現代人にとってあまりに重いテーマである。なぜナチズムに多くのドイツ人が傾倒したのか、それを自由に耐えられない、新しい束縛へと進んで服従していってしまうと。人間は社会的な動物であり、近代ヨーロッパが「自 …

no image

「一生学べる仕事力大全」(2024年2月18日)

月刊「致知」のインタビュー・対談記事をまとめたもの。実業家、学者、スポーツ選手等有名人の生き方・人生を語ったもの。自分がいかに幸せでかつ努力が不足しているかを認識させられる。ただの成功者はあまり面白く …

no image

「裏切られた台湾」G.H.カー(2022年2月16日)

終戦前の国民党の台湾への認識のなさ(知識のなさ)、終戦後に台湾へ来た国民党兵士及び中国人のレベルの低さ、そして陳儀以下の幹部たちのひどさを、第3者であるアメリカ人が詳細に描写しており、ようやく228事 …