読書日記

「裏切られた自由」(2020年4月26日)

投稿日:

「裏切られた自由」H.フーバー著

2週間の隔離期間に読ませてもらった。

戦後の冷戦構造を作ってしまった要因(ソ連を強化した)、中国でなぜ蒋介石が毛沢東に敗北したのか、を教えてくれる。これまではナチスの残虐さ、共産党の規律/潔癖さと国民党の腐敗、がそれぞれ強調されることで覆われていた事実がわかる。そして日米開戦に至る交渉において日本の和平交渉をことごとく無視し開戦へ誘導するルーズベルト政権、日本への原爆投下が米軍の多くのトップ(マッカーサー、ルメイ、ハルゼー等)が不要と答えていること、も我々日本人としては確り認識しないといけない。

認識を改めさせる知的興奮を与えてくれるものであるとともに、何故この事実が日本やアメリカで未だにきっちり教えられず共有されていないのかの深い虚しさも感じる。

-読書日記

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

「長崎海軍伝習所の日々」カッテンディーケ(2022年2月5日)

オランダ人の幕末に日本へ滞在した際の記録。外国人の見た日本の記録は異文化の視点から率直に興味深いものがある。ここでは賛美する言葉のみかと思いきや、「悠長」、「軽率」、「飽きっぽい」といったことも書かれ …

no image

「日ソ戦争」麻田雅文(2024年12月28日)

これまで第二次大戦終了直前のソ連の侵攻についてしっかり論じられてきたものは少なかったかもしれない。そういう意味でソ連の思惑、そして日本の動きを改めて知り学ぶところが多かった。いつの時代も正しい情報をあ …

no image

「大国政治の悲劇」ジョン・J・ミアシャイマー(2024年2月25日)

久々に骨太の書籍を読んだ。そして現実の国際政治を動かす要因としての説明としてはとても説得力があるものと感じた。これまではリベラル色の強い、それこそ学生時代は猪口氏の「戦争と平和」みたいなものによる腹落 …

no image

「レッドルーレット」デズモンド・シャム(2023年1月28日)

自分が滞在した2000年代初頭を含めた北京の裏事情が生々しく描かれ、特に温家宝夫人との関係を通じた中国トップ社会の暴露がすさまじい。今の習近平時代の背景を知る一つになり、読後としてとても興味深いととお …

no image

「THINK AGAIN」アダムグランド(2022年12月25日)

最近は書評等で本の購入を決めることが多いですが、これはとても得るところが多いものでした。既存の固定概念を結構覆してくれるし、自分や周りでおやっと思う思考への答え・対応、そして大きく言えば人間のあやまち …