読書日記

「裏切られた台湾」G.H.カー(2022年2月16日)

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終戦前の国民党の台湾への認識のなさ(知識のなさ)、終戦後に台湾へ来た国民党兵士及び中国人のレベルの低さ、そして陳儀以下の幹部たちのひどさを、第3者であるアメリカ人が詳細に描写しており、ようやく228事件に至る経緯と台湾人の悲哀さが理解できた。またアメリカ政府の台湾への関心が当時は不十分であり、それゆえに国民党に好きなようにやられ台湾人が悲惨な目にあったこともわかり、とても勉強になった。ただこの国民党の汚職体質を見ていると、アメリカ軍が支援をためらい、結果的に共産党を利してしまったのもわかる気がしてきて本当に残念ではあります。228事件に至る部分はページを読み進めるのがとても辛く、憤りの連続でありました。中国人の接収により、今も多くの資産家・金持ちが台湾に残っているのではないかと推察します。

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