オランダ人の幕末に日本へ滞在した際の記録。外国人の見た日本の記録は異文化の視点から率直に興味深いものがある。ここでは賛美する言葉のみかと思いきや、「悠長」、「軽率」、「飽きっぽい」といったことも書かれており、現代とは違うところ、変わらないところがあり、面白い。殿様を迎える場面を含め、当時の姿が生き生きと描かれている。特に感じるのは当時の日本の風景はとても美しかったんだろうということ。そしてこれを訳していただいた訳者(外交官)にも感謝。同時に読み終えた川路聖謨の「長崎日記・江戸日記」も交渉経緯だけでなく日常の描写が興味深い。
「長崎海軍伝習所の日々」カッテンディーケ(2022年2月5日)
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執筆者:nobumori